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アニー・ホール

アニー・ホール1977/アメリカ/監督・脚本:ウディ・アレン ブルックリン生まれのユダヤ系40男、皮肉屋で神経質な漫談家のアルビー(ウディ・アレン)のカメラ目線での別れた恋人アニー(ダイアン・キートン)への未練たっぷりの独白(訴え?)から始まる。アニーほど馬の合う女性はいなかったんだと‥‥。アニーとはテニスクラブで知り合うのだが、最初に近づいてきたのはアニーの方。アルビーはなんだかんだ誘われてアニーの超乱暴に運転するワーゲンに乗せられてアニーのアパートにおじゃますることになる。後頭部の禿げかかった40男で、最初から皮肉ジョークをボンボン飛ばすオッサンに一目惚れするなんて。そういうアニーも美人だけれどけっこうがさつで全く色気がなく、自己主張が強い感じ。そんな二人が出会ってすぐに惹かれ合ったというところがステキだ。そして二人は付き合いだしてケンカして、またくっついてやっぱ別れる。郊外に引っ越して同棲を始めた頃の海老の住居進入事件のシーンが実に好いのである。
| cinema | 2005.08.27 Saturday 10:58 |
スコルピオンの恋まじない

スコルピオンの恋まじない2003/アメリカ/監督・脚本:ウディ・アレン いつかBS2の深夜映画枠でで3日連続でウディ・アレンの映画を放映していた。その時ちょうど仕事が忙しく、観ちゃいけないんだ観ちゃいけないんだと心に言い聞かせながらも、未練がましくテレビを付けっぱなしで仕事に励んでいた。テンポの速い会話が飛び交うウディ・アレンの映画はしっかりと字幕を追っていなければならない。翌日も真剣に観さえしなければわけがわからないだろうからすぐに仕事に切り替われるだろうと最初だけとちょっとだけ観てみたりなんかした。
舞台は1940年のニューヨーク。主人公はアレン扮する保険会社の腕利きの保険調査員C.W.ブリッグス。60過ぎで老人に片足突っ込んでいるようなさえない風貌の男なのだが、女好きで会社の若い女の子を軽薄に飲みに誘ったりなどしている。そんな女好きブリッグスでも、引き抜きで入社してきたばかりのやり手の女性社員ヘレン・ハント扮するベティとは全く馬が合わず顔を合わせれば皮肉の言い合いが始まる。彼女は親子ほども歳が離れているであろうブリッグスに対して容赦ないけなしっぷり。そんな掛け合いを観ていたらものの2分で一気にググ〜ッとテレビに引き込まれてしまった。おもしれぇ〜。
ある日二人は同僚の誕生パーティーの席でインチキ魔術師に催眠術をかけられ、瞬間的にラブラブ新婚カップルになる。その呪文が「コンスタンチノープル」と「マダガスカル」。それがきっかけでその後の事件に巻き込まれ以外な展開になる。そしてラストはあたたかい‥‥。そしてまたしてもこんな60過ぎの老いぼれた風貌なウディ・アレンがステキに見えてしまうのであった。
| cinema | 2005.08.19 Friday 16:47 |
劇場版 エースをねらえ!

劇場版 エースをねらえ!1979年/監督:出崎統  日本の小学生は夏休みに入りNHK BS2では『BS夏休みアニメ特選』も始まった。本日は『劇場版 エースをねらえ!』であった。東京ムービー系劇画タッチアニメは絵が怖くて苦手だったのでこの『エースをねらえ!』もあまり真剣に見た憶えはなかったが、大きくなって、いや大人になって『あしたのジョー』でかなり感動させられたり『ガンバの冒険』のオープニングテーマ曲のサンバ調にも度肝を抜かれたこともあり、この『エースをねらえ!』はたしかコーチが最後に死ぬんだったな、ひょっとしたらまた感動をもらえるかもよとつい見てしまった。岡はかわいこちゃんだし、木のラケットもいい味出しているし、宗方コーチの岡への気の入りっぷりも実にいい。おもしろかった、んだがいまいち感情移入できんかった。それは白血病により息をひきとる瞬間の宗方コーチの“ガクッ”があまりにもリアリティーがなかったせいか。
| cinema | 2005.07.28 Thursday 13:00 |
阿修羅のごとく

阿修羅のごとく2003/監督:森田芳光 向田邦子の小説で、女性を阿修羅に形容してのタイトルである。年老いた父親に長年交際している愛人がいることが発覚した事件を中心に、自分らもそれぞれに人には言えない問題を抱えながら、表面上は穏やかだが内面はメラメラとすったもんだする四姉妹。そんなことも気づかずに涼しげな顔をして過ごしているかのように見えた母親も、実は全てを知っていた。

Comme ? la Radio
1979年にNHKで放映された向田邦子脚本のドラマがあまりにも有名なんだと思う。再放送で見たことがあるが、あのトルコの軍楽曲(メフテルというらしい)、太鼓の音とバグパイプのようなチャルメラのような音の楽器がけたたましく鳴り響くテーマ曲がかなり印象的で、この『阿修羅のごとく』というタイトルが目に入っただけで頭の中に流れてくる。そんな強烈な曲に森田芳光監督だといったい何を持ってくるのだろうととても興味があった。その曲はというと、ブリジット・フォンティーヌの『ラジオのように』であった。全然違うタイプの曲だが確かに印象的で、しかも内に秘めたメラメラ感もあってかなりはまっている。もしこれが久世光彦氏の演出ドラマだったらいったいどんな曲を持って来るのだろう。
| cinema | 2005.07.14 Thursday 00:00 |
WATARIDORI

WATARIDORI~もうひとつの物語~ コレクターズ・エディション2001/フランス/監督:ジャック・ペラン 何種類もの渡り鳥の生態を記録した映像。一見ドキュメンタリー映画だが(実際2003年のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされているし)、このカメラアングルはドキュメンタリーとは言い難く、演出されつくしているような色彩と画面構成の素敵な映像なのであった。カメラは飛んでいる鳥たちと明らかに編隊を組んでいるはずの映像だし‥‥。それもそのはずで、卵の段階から寝起きを共にしていたのかどうかわからないが、人間や機材に慣れさせるよう仕込んでの撮影だったのだそうだ。緻密に計算されつくした執念の偶然の産物か‥‥。あんなに凛として泳ぎすましている白鳥だが水面に着地する時の黒くてデカい足がぶさいくでかわいかったです。
| cinema | 2005.06.26 Sunday 19:08 |
ペイネ・愛の世界旅行

ペイネ 愛の世界旅行1974/フランス・イタリア/監督:チェザーレ・ペルフェット フランスのイラストレーター、レイモン・ペイネの愛の世界をアニメ化した作品。以前軽井沢にある『ペイネ美術館』に行ったことがある。そこにはペイネの描く、これでもかってぐらいのラブラブワールドがここそこに貼りめぐられており、なんだか気恥ずかしかった憶えがある。だからこの映画はそんなちょっとエッチなラブラブワールドなものだとばかり思って見始めた訳だが、その予想はどうやらはずれていたようだ。ちょっとエッチな部分は軽く当たってはいたけれど。イチャイチャしようと入り込んだブローニュの森から“恋人たち”バレンチノとバレンチナの本当の愛を探す“世界一周愛の旅”が始まり、ブローニュの森に終わる。行く先々で、戦争や闘争などの暗雲たちこめる社会、その国を象徴する文化などを目の当たりにする二人。でも移動中のイチャイチャは忘れません。『愛の世界旅行』というより『世界の社会見学(愛付き)』であった。バレンチナはとてもお色気ムンムンで、「オー!」とか「アー!」などの感嘆詞が多く、それが囁くような色気のある声なものだから、音声だけで聞いていたらいったい何が行われているのか想像が膨らみそうであった。実際となりでビデオを見ずにパソコンに向かっていた連れあいは、その声に何度も反応していたようですな。
| cinema | 2005.06.23 Thursday 19:12 |
オランダの光

オランダの光2003/オランダ/監督:ピーター-リム・デ・クローン オランダに存在する独特の光の謎を解き明かしてゆくドキュメンタリー。この映画を観る前は『オランダの光』というタイトルに何のイメージも涌かなかった。それだけ(この歳になるまで)オランダのことについて全く無知であったことに呆れる。国単位で自然光の明るさが違うなんて考えてもみなかった。映画を見終わった後、世界地図を引っぱり出して見てみる。本当に山がない!しかも国土の半分が海面以下だなんて‥‥。このどこを向いても山が見えないことはない長野県に住まう民には信じ難い事実であった。かつて湾だった海を30kmもの堤防でふさいで湖にしてしまい、干拓で国土を造成しただぁ!?ものすごい地道なお国柄にも驚愕する。さて、その湖(エイセル湖)と干拓がこの『オランダの光』のテーマとなっている「17世紀と現在でオランダの光は変わったのか?」を解き明かす鍵となる事実なのであった。地平線が広がり、明らかにその辺のお国とは違う光が存在すると云われるオランダに行ってみたくなった。
| cinema | 2005.04.14 Thursday 18:37 |
マインド・ゲーム

マインド・ゲーム2004/日本/監督:湯浅政明 ロビン西による原作コミックのアニメ化作品。そして今田耕司や藤井隆など、吉本の芸人を中心とした声の出演。主人公の西は、初恋の女の子みょんちゃん一家を追う借金取りに絡まれ目も当てられないようなカッコ悪い殺され方で御陀仏になる。しかしその直後、あの世の入り口にて生への執念がみなぎり現世への蘇りを果たす。そこからこのハイテンションストーリーであるマインド・ゲームが始まるのだ。かなり実験的なアニメーションで、近頃のGCを駆使したアニメとは反し、アナログ感を全面に出している。ぶっとんだ感情をアニメーションで表現したり、時折声の出演者が実写でコラージュされるなど、アニメーション映画というよりアート作品を観ているようでもあった。ストーリーはというと、『マインド・ゲーム』であるからして、『アニメーション』であるからして、もう何でもありです。いくらなんでも?!という突き抜け方である。主人公の西の生への失踪と共に、この『何でもあり』はクライマックスに向かってどんどん加速して行くのであった。
| cinema | 2005.01.23 Sunday 00:48 |
シャイニング

シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン1980/アメリカ/監督:スタンリー・キューブリック スティーブン・キング原作のホラー小説をキューブリックが映画化した作品である。冬の間閉鎖されるロッキー山上の由緒あるホテルに、閉鎖中の管理人として雇われた小説家とその家族。閉鎖中の何ヶ月間は豪雪のため外部との接触が全くできなくなる。このホテルは以前、閉鎖中に同じように雇われた家族で、この孤独に耐えられなくなった夫がノイローゼになったあげく家族を惨殺して自殺をしたという曰く付きのホテルだった。
さて、キューブリックだけあって単なる怖いだけのホラー映画ではない。ロッキー山脈をホテルに向かって進んで行く自動車の空撮、ホテルの内装、度々挿入される血の洪水や双子の亡霊のサブリミナル映像など、全てにおいて独特の映像と色彩が美しい。そして絶妙な効果音と不気味なBGMで恐怖を予告する。この作品には霊が住み着く二重人格の幼い息子やホテルに残る亡霊など恐怖の要素がたくさん出てくるのだが、最も怖いのはそんなものではない、ノイローゼになってキレるジャック・ニコルソン、あんたのその眉毛だよ。
| cinema | 2005.01.22 Saturday 00:56 |
竜馬の妻とその夫と愛人

竜馬の妻とその夫と愛人2002/日本/監督:市川準/脚本:三谷幸喜
『新選組!』にちなんで観てみる。ピーター・グリーナウェイの『コックと泥棒とその妻と愛人』とタイトルが似ているが何の関係もない。
坂本竜馬が暗殺されてから13年目の明治13年、竜馬の妻であったおりょうは甲斐性のないテキ屋の松兵衛(木梨憲武)と再婚していた。竜馬の13回忌に出席させるため、おりょう(鈴木京香)を尋ねてきた覚兵衛(中井貴一)。おりょうはおらず坂本竜馬似の愛人・虎蔵(江口洋介)と駆け落ちの企画中。それを知っていながらも何するわけでもなく、おりょうのおのろけ話をする松兵衛。この4人がすったもんだする話であった。この男3人、実に情けない。特に江口洋介は『新選組!』での坂本竜馬っぷり、死にっぷりがカッコ良すぎだったため、後半でただの坂本竜馬オタクだったことがばれた時のカッコ悪さったらなかった。そして木梨憲武演じる松兵衛、おりょうが愛人の虎蔵のところへ行って帰らない夜、仕掛けペンダント電球の下一人で食べる夕飯、最後の殺し文句など、実に情けなく実にステキである。
| cinema | 2004.11.07 Sunday 17:01 |