IDLEDAYS BLOG
霧ヶ峰高原にて不覚のTシャツ焼け

夏の霧ヶ峰高原を歩きに行く。車山肩から八島ヶ原湿原をグルッとまわって車山山頂に登って下りて3時間30分のコースを行ってみた。道草を食い過ぎる私たちは6時間かかって帰ってきたけれど・・・

霧ヶ峰高原は見慣れた志賀高原の景色とは全く違い、見渡す限りの草原と空、お花がそこここに咲き乱れ、ポコッと丸い丘に小道がツーッと通っていたりで、思わず駆け出したくなる。ような。
実際、調子に乗って山を駆け下りて止まらなくなっている中学生やトレイルランニングに励む人もいたし。

呉々も日焼けには気をつけようと入念に日焼け止めを塗っていったものの、念には念だと着けてみたアームカバーを暑いからと云ってはずしたり、カメラを出したりしまったりとリュックをズルズル着脱しているうちに、すっかり腕に塗ってあった日焼け止めクリームが剥げてしまった。そんなこともあろうかと持ってきていたはずの日焼け止めクリーム、車に忘れた・・・

ヒリヒリと、Tシャツの袖型、時計型もくっきりの、10代の頃のような黒光りを湛えた迂闊な腕となった。3日後にはペリペリと皮も剥げた。懐かしかった。

霧ヶ峰高原は、眺望良好のお弁当がしっかり食べられる好いところが数地点ある、ステキ山だった。

| one day | 2010.07.31 Saturday 22:29 | - | - |
クーちゃんを泳がせに

久々にクーちゃんを連れ出す。今回はクーちゃんを泳がせる気満々で飯綱の霊仙寺湖に行く。

あまり暑くならないうちにと頑張って朝7時に家を出たものの、自宅から実家、そしてクーちゃん散歩してからの車に乗っけてからの飯綱なので、結局到着が9時ですっかり暑い。やはり5時6時に家を出ないといけないらしい。

とりあえずドッグランで遊ばそうと放ってみた。ひとっ走りして速攻で日陰にへたり込んで動かなくなる。確かにこんなカンカン照りの中遊ぶのヤダかろう、暑かろう。
んではさっそく湖の方へ行きましょう。

五月のミル何のためらいもなく湖に入って行く。夫はこの日のために、シュルシュルとどこまでも伸びるリードを用意していた。シュルシュルと水に入って行き、水面からちょこっと頭を出してうまいこと泳ぐ。かわいい。
『五月のミル』でザリガニ採りをするミッシェル・ピコリを思い出す。

しかし、できるだけ日陰を求めているのか、やたらと葦が密生しているところや水草がワヤワヤと生い茂っているところに突っ込んで行く。私は底の見えない海ですら得体がしれなく入るのが怖いので、あのような藻が足に絡み付くような環境に入って行くクーちゃんの気が知れない。

『地獄の黙示録』撮影全記録 (小学館文庫)夏に野尻湖で犬と一緒に泳いでいるらしい豪快な友人がいるが、野尻湖はどうなんだろう。藻が足に絡み付かないのか。ブラックバスに襲われないのか。でもトライアスロンで泳いで渡ったり、水上スキーをやっているくらいの湖なのできっと普通のことなのだ。きっとフィンランドみたいな「素敵な水浴び」なのだ。友人と愛犬が泳いでいる様、とても興味深い。たぶんおもしろい。

それにしても、ずぶ濡れでヌルッとした真っ黒いクーちゃんが、藻の薄ぼんやりと透けて見える淀んだ湖を泳ぐ様は、『五月のミル』というよりも『地獄の黙示録』だった。

| family | 2010.07.17 Saturday 18:59 | - | - |
ある意味ドキュメンタリー「劔岳 点の記」

劔岳 点の記 メモリアル・エディション [DVD]2009年/監督:木村大作
明治39年、陸軍参謀本部陸地測量部によって日本地図は完成されつつあったが、あまりの険しさで未踏峰とされ、測量できていなかったという剱岳。この日本地図最後の空白地帯を埋めるために信念と勇気をもって困難な山岳測量に取り組んだ男たちを描いた壮大な物語。

が、これは物語というよりドキュメンタリーではないか。
公開当時、NHK FMのラジオ深夜便の番組に監督の木村大作氏が出演しており、声でかく興奮ぎみに熱きキャラを放出していた。あまりにも壮絶な撮影現場の話、可笑しかった。
もともと日本映画の数作品の撮影監督を手掛けるキャメラマンだったこの監督は、新人だった頃に黒沢明監督の映画にも参加し、“本物”を撮ることに執着しまくる現場を刷り込まれている。

“本物”を撮るために、俳優は本当に撮影現場に登って行く。快晴待ち、嵐待ち、季節待ち、雲海待ち・・・自然と山の状態が大優先でそれに合わせて俳優含むスタッフは、劔岳に呼び出される。そして登る。そのシーンを撮るために俳優は山際の雪がせり出した、雪の下に地面があんだかないんだかわからない所に立たされ、遠くからカメラを回す監督からもっと先まで行けと指示される。
壮絶な映画を撮るために、スタッフ一同も壮絶な時間を辿っている。

実際に本編を観たらば、あまりにも本物過ぎて実際壮絶であろう部分はもうサラッと、その壮絶な所はもうちょっとじっくり撮って感動を呼ぶシーンとなるのではないかと思うところはサラーッと過ぎる。或いは、いよいよクライマックスの壮絶なドラマがこれから!というところで「そこないんかい!」とか。
逆にそのドラマもへったくれもないところが“本物”を撮るがための壮絶さを思わせる。
私は完全にこの映画を撮っている現場のドキュメンタリーを観ている目線になっており、ああそうだね、そんな危険なところで俳優が格好つけて迫真の演技をしたり、緊張のどアップを撮影したりどころじゃないよね。などと優しさに溢れて見守ってしまう。

やはりキャメラマンである監督、ドラマなんてどうでもよいのだろう。とにかく、この劔岳の壮大な画を記録したかったのだろう。この素晴らしい大自然の中に、佇まいも凛々しい浅野忠信や中村トオルが、点のようになって歩いている。ありえない美しさ・・・だから許せる。
観終わって、劔岳には決して登りたくないと思った。

| cinema | 2010.06.30 Wednesday 23:59 | - | - |
作品の映像、映像の作品「アニエスの浜辺」

アニエスの浜辺 [DVD]2008年/フランス/監督・脚本:アニエス・ヴァルダ
 
ヌーヴェル・ヴァーグの女性監督、アニエス・ヴァルダ。81歳になった彼女自身の人生を辿る映像。
子供時代を過ごしたベルギーの浜辺。疎開した南フランスの港町セート。夫である映画監督ジャック・ドゥミと渡ったアメリカ西海岸。それぞれの地での出来事、出会った人達のこと。

ベルギーの浜辺に立てられた無数の鏡に映されたスタッフ、砂浜と海と空、光の乱反射、彼女自身。風で彼女の首に巻かれたスカーフが彼女の顔に覆い被さるのを「本番でもこうなればいいわ」と云う。

彼女自身が語る。当時の映像が繋がれ、モノクロ写真をコラージュしながら、かと思えばいきなり色彩豊かな再現映像にすり替わる。
いくつものインスタレーションが映像となって折り重なっている。独特の感性で、思うままに、自由自在に、プチッと切り取る。ブツッと切ってペッと貼り付けたような荒っぽい繋ぎ目が、とても女性らしく思える。少女のようなおばあちゃんです。
| cinema | 2010.05.27 Thursday 19:03 | - | - |
カッコええだらけ「SOUL RED 松田優作」

SOUL RED 松田優作 [DVD]2009年/監督:御法川修 

昨年没後20年、生誕60年を迎えた松田優作の熱き俳優人生を綴ったドキュメンタリー映画。
当時の映画で関わった監督やプロデューサーなどのスタッフや、憧れて育った世代の俳優などの証言はとても興味深かったけれど、当時共演していた同世代の俳優の証言がなかった。「ブラック・レイン」で共演したアンディ・ガルシアの出演に頑張ったのか。
アンディ・ガルシアは「ゴッドファーザーPART III」のニョッキのラブシーンばかり思い出すが、「ゴッドファーザーPART III」が「ブラック・レイン」の後に制作されているというのも不思議な感じだ。それほど松田優作が逝ったのが昔のことだったということ。

最後に息子の松田龍平と松田翔太も個々に父、松田優作について語るのだが、熱く語る他の証言者たちとの温度差が著しい。あまり会ったことがないのでよくわからない・・・という感じが。居眠りした・・・

それにしてもやっぱカッコいい、松田優作。
| cinema | 2010.05.26 Wednesday 21:14 | - | - |